乳がんの症状
自分で気づく乳がんの代表的な症状は、しこり、乳頭からの分泌物、わきの下の腫れ、乳首や乳房皮膚のひきつれ(えくぼ徴候)、乳房の皮膚全体がオレンジの皮のようにはれぼったくなる場合(炎症性乳がん)などがあります。
乳房のしこりは、1cmぐらいの大きさになると、自分で注意深く触るとわかるようになります。
乳がんのしこりは一般的に硬く、境目がはっきりしないことが多いようです。しこりに触れても、痛みはほとんどありません。
乳頭からの分泌物は、血液が混ざった茶褐色のものや黄色の透き通ったものが出ることがあります。また乳がんによって、わきの下のリンパ節が腫れることもあります。
一般的に乳がんは痛みを伴わないことが多いのですが、乳房の痛みを伴う場合もあります。
上記の症状があるからと言って、全てが乳がんというわけではありません。乳房の病気には、乳がんとよく似た症状を示す病気も存在します。
乳がんなのか、乳がんと似た症状を持つ他の病気なのかを診断するために検査を実施いたします。
ご参考)乳がんと症状が似ているといわれる乳房の病気
- 乳腺症
- 乳腺症は、乳腺がエストロゲンに過剰に反応するために起きる病気で、乳房のしこりや痛み、ときに乳頭からの分泌などの症状があります。
- 乳腺炎
- 急性乳腺炎は、主に授乳期にみられる病気です。乳汁がうっ滞したり、そこに細菌が感染して起こる乳房の炎症です。赤く腫れ、痛み、うみ、しこりなどの症状がみられます。
- 乳腺線維腺腫
- 乳腺線維腺腫は、乳房にできる良性腫瘍で10歳代後半から30歳代にかけて多い病気です。ころころとした丸い形のやや硬いしこりで、触るとよく動きます。