ごあいさつ

ごあいさつ

乳がんの増加とともに、乳がんを早期に発見したいと、考える女性が多くなっています。現在、自治体により、40歳以上の女性に対して、２年に１回の視触診とマンモグラフィによる乳がん検診が行われています。しかし、マンモグラフィ以外の方法で乳がん検診を受けたいと希望する女性が少なくありません。

MRIを用いた乳房の検査は、非浸潤性乳がんをはじめとする早期の乳がん診断に有効であることが知られています。また欧米では、若い年代の女性で、乳がんにかかる危険率が高い場合、MRIを用いた乳がん検診が有効であると報告されています。

乳房MRIによる検診は、高い精度管理の下で行わないと、その有用性が損なわれます。そのためには、乳房ＭRI検査の専門家チームが、乳房専用のコイルを用いて行う必要があります。さらに、乳房ＭRI検査でのみ見つかる病変に対して、MRI下に組織検査を施行できるシステム（MRIガイド下生検）を確立しておく必要があります。

今回、当院は亀田メディカルセンター、八重洲クリニックと共同で、自費検診として乳房MRIを用いた乳がん検診を開始します。
３施設共同で、ご希望される方々に高い水準の乳房MRI検診を提供するとともに、わが国でこの検診が正しく普及することに尽力いたします。